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見よう見まねで写真を撮り始めた16歳(昭和28年)。写真に夢中になり、写真を撮り続けることを条件で家業を継ぐことになった18歳。仕込み前の早朝と月一度の休日を自転車に乗って東京を写し回った青年期。今から五十数年前の話である。 時が流れ、当時撮影して仕舞い込んであったフィルムが加水分解し、ビネガーシンドローム(フィルム中毒)とやらにかかり、暗室作業に不向きな程痛んだので、友人からの勧めでフィルムスキャンをし、パソコンに保存し始めた。 そんな折に3月11日の東日本大震災が起こり、大津波によって何もかにも流された街の姿を目にした時、作者は1945年時の日本敗戦での東京下町が丸焼けになった街とだぶって見えたといいます。 現代とは社会構造が異なるが、力強く働く人々と、街の復旧・復興がかならずや出来上がると信じて当時作者が撮影したフィルムの中から見出した作品を展示する。モノクロ110点。(参照:銀座ニコンサロン)

1937年東京生まれ。79年、81年アサヒカメラ誌年度賞受賞。85年日本カメラ誌年度賞招待作家となる。89年読売写真大賞受賞。NHKテレビで東京・銀座、ほか30年代の街を特集放送。ほか民放テレビ、雑誌等での古い東京を発表(モノクロ)。 写真展に、88年「スチール下町人物歳時記」、99年「昭和28年〜42年 わたしの東京物語」(以上、新宿ニコンサロン)、2001年「浦安、青べかの消えた街の詩」(銀座ニコンサロン)などがある。(参照:銀座ニコンサロン)